視覚障害の男性が個展 十一面観音や菩薩など筆ペン画31点
2011年8月3日 毎日新聞
進行性の眼病で視力のほとんどを失った北九州市八幡西区鷹の巣1の
本村卓空(たっくう)=本名・卓也=さん(28)が初めての個展「祈り・みほとけの世界」を開いている。
穏やかな顔の十一面観音や菩薩などを描いた筆ペン画31点を展示している。
本村さんは中学から高校にかけて視力が急激に衰え、中学で不登校になった。
通信制高校を経て、大学でコンピューターの仕事を目指したが視力が衰え断念。
その後は体調を崩しがちだったという。
絵を描き始めたのは一昨年のクリスマスに母照美さん(52)が、
気晴らしになればと筆ペンをプレゼントしたのがきっかけ。
照美さんが友人から借りた仏像のグラビア写真を見て、絵にのめり込むようになった。
「線を引くのがとても難しい」と本村さん。今は武者絵に挑戦中という。
個展は小倉北区のリバーウォーク北九州4階の朝日さんさん広場で、16日まで。
照美さんは「同じような病気で苦しんでいる人たちに元気を与えられれば」と話している
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