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2013年6月 3日 (月)

「耳頼り」の避難語る全盲の中村さん、釜石で中学生に講演

2013.05.25 朝日新聞 地方版
 目にハンディがある人たちが震災時の体験を語る「語り部プロジェクト」が24日、岩手県釜石市であり、
全盲の鍼灸(しんきゅう)師中村亮(りょう)さん(59)=釜石市=が中学生たちを前に講演した。
中村さんは「自分の力では避難ができない人がいるということを心にとめてほしい」と呼びかけた。
 

日本盲人会連合が震災を風化させないために、と企画。
岩手、宮城、福島の被災3県で計約20人の視覚障害者が語り部に登録されている。
初めての講演となった今回は、花巻市の南城中学校1年生93人が約1時間にわたり、中村さんの話を聞いた。

 中村さんは20歳で光を失い、視覚障害のある妹と2人で暮らしていた。
震災時は釜石市の海から約500メートルの場所に構えた治療院にいたが、
運良く声をかけてくれた近所の女性2人と妹と計4人でつかまり合って急ぎ足で歩き、200メートル先の中学校へ逃げた。

 途中、「急げ!はやく走れ!」という絶叫が高台のあちこちから聞こえ、迫る波を感じたという。
60メートルほど後ろまで波が近づいたとき、ようやく高台にたどり着いた。

 500人以上が避難した寺では、一緒だった女性から町が壊滅していることを教えられた。
「町を見下ろしてみな言葉を失い、たき火のパチパチという音だけが聞こえたのを覚えている」と振り返った。

 県のまとめでは、震災で県内の視覚障害者35人が犠牲になった。
自分の命は自分で守ることを意味する「津波てんでんこ」という伝承がある。
しかし、視覚障害がある人は災害時、避難や、情報の収集が困難な状況に置かれる。
中村さんは
「緊急時、どうしても自分の力だけでは避難できない人もいる。
普段の生活の中でも意識してもらえれば」と締めくくった。

 話の後、中村さんが避難した道を、30分ほどかけて生徒たちと一緒に歩いた。

 参加した佐々木龍樹(りゅうき)君は
「町には段差がたくさんあって、急いで歩いたらどんなに大変でつらいかわかった。
困っている人がいたら、手を貸したい」と話した。

 日盲連東北ブロックの及川清隆理事によると、
語り部プロジェクトには鹿児島県など県内外から講演の依頼があるという。

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